スポーツを仕事にする
「スポーツ」と言っても様々な種類・ジャンルのスポーツがありますし、競技人口や年齢などの差もあります。競技を中心としたものから、ビジネスのためのプロ、あるいは趣味としてのスポーツ、健康管理のためのスポーツ等、一口にスポーツといっていも見方・捉え方は様々です。
ではスポーツを仕事にするということはどういうことか?
それは「スポーツの仕事」をどう捉えるかです。
スポーツ競技を仕事とするのか、スポーツでお金を稼ぐ、言わばプロになるのか、スポーツ業界で仕事をするのか、スポーツ産業なのか、それによって現実はかなり違います。
多くのスポーツ競技が若い年齢で行われます。競技によっては賞金が出たり、スポンサーが付いて活動費の援助があったりするでしょうが、それを得られるのは一部の人。競技人生で生活を成り立たせるのは至難の技だと聞きます。
また、プロ選手として活動出来るスポーツもありますが、それだとしても活動出来るのはある一定期間であったり、経済的に不安定だったりします。プロで食べて行けるのも限られた人だということです。
スポーツを仕事にするという場合、多くの人は、スポーツ関連の企業などでの仕事になります。スポーツ用品やトレーニング関係の仕事、スポーツに関する出版とか物販、スポーツの啓発や体質管理、整体やマッサージといった医療系も含め、スポーツ業界の仕事という大きな枠になります。
これらのどの仕事を選択するのか、その仕事にどんな才能を発揮するのか、それはひとりひとり違ってきます。スポーツ選手だけが花形のような印象がありますが、その裏側にはたくさんの人が仕事を通して関係しているわけです。
スポーツに必要な才能
野球でもサッカーでも純粋にスポーツをするのにありがたい才能は、「攻撃才能」といわれるもので、瞬発力や体力、判断力などの才能がスポーツにチカラを発揮します。
また、感覚で反応する「感性才能」、判断ではなく反応なのです。
技術を磨いたり経験を蓄積して行くと言う点で努力を続けられるチカラである「保守才能」も大事です。
これ以外にも様々な才能が役立ちます。
例えば、チーム競技ならコミュニケーション力、仲間や関係者から信頼を得る信力、戦略を錬られる企画力や、技を習得したり理解したりする知力、等々
これらの才能を全て持ってるという人はほとんどいませんが、何一つ持っていないという人もいないのです。自分はどんな才能を持っていて、何が足りないのか、それを知ることも大切になります。
そして自分の持っている才能を上手く活かす、才能を養って伸ばしていく、それがスポーツには必要になります。それはスポーツ以外の仕事にも言えることではありますが・・
とはいえ、才能を発揮出来てスポーツ選手として結果を出せたとしても、お金が入ってくるかどうかはまた別の話です。ビジネスとして考えるなら、選手、競技者としての仕事には限りがあるし年齢の限界もある、選手以外での仕事を考えた方が良い場合が圧倒的に多いわけです。
スポーツ選手からスポーツビジネスへの移行
現役時代活躍で来た選手は、現役引退しても、コーチや監督、解説者など、経験を活かした仕事に就けることも多いでしょうが、そうではない人は、自分がやって来たスポーツにに関わる仕事ができれば良い方で、まったく違う分野への転職をするしかない人が圧倒的に多いはずです。
そこに考え方・捉え方の柔軟性が必要になって来ます。
スポーツは現役の活動だけが全てではありません。スポーツで培った知識や技術や経験を様々な視点で見直して、ビジネスにつなげて行く、それが大切なことです。
スポーツの指導であったり、用具・備品等の商品の開発や営業だったり、他の業種や商品と組み合わせで何かを生むこともできます。モニターでスポーツ観戦が出来るレストランやカフェであるとか、スポーツをゲームソフトにするとか、考え方次第で何でも出来るということです。