私は終戦から十数年後に生まれていますから
戦争の悲惨さや恐ろしさは体験していませんが、
私の子どもの頃は、
祖父母や両親がこの季節になると戦争の話を聞かせてくれました。
私の母は小学生の頃、名古屋で空襲にあい、逃げ惑い、
目の前で知人が爆死したという経験があったそうです。
当時すでに父親を亡くしていた私の母は、
幼い妹を背負い、弟の手を引き逃げ回ったそうです。
そんな体験を淡々と話してくれました。
また8月のお盆になると
昔は連日のように戦争映画や
懐メロ番組でも軍歌が流れ
戦争に対する何かしらの番組が放送されていたので
私のような世代でも戦争について自然と考えさせられました。
でもいつ頃からか、戦争映画は少なくなり、
軍歌を聞くこともほとんどなくなりました。
ある番組で、
今の若い人に”B29(爆撃機)”のことを言ったら
「そんなに濃い鉛筆があるんですか?」と言われたと・・
こうなってくると若者の無知の問題ではなく
戦争の事実を伝えきれない大人の問題ですよね。
我が家もすでに戦争体験者が一人もいなくなってしまいました。
子ども達に戦争についてどう説明するか、
私たち大人の責任です。
「魂」について語ってあげて下さい。
それも情緒を養う大切なことなんです。