柔軟性のある「徳人」と、強い情を持つ「才人」

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大家族で育つ子どもは気楽に育って行くことが多く、核家族のように子どもの目は親だけに行きませんし、周りの人々を見なければならないですから反発する暇はなく、反抗期はあまりないと言えます。

必然的に色々な人の考え方や人の扱い方とか、そういうものを子どものときに目の当たりにして来ますので、それが柔軟性のある「徳人」を作り出すようです。男の子に限らず女の子でもそうです。

一方、近所付き合いも友達付き合いも少なく、人との接触が少ない家庭では才人が出来る。このことは核家族に多い事ですが、そうすると「才」は生まれるかも知れませんが、なかなか「徳」が生まれないのです。

また核家族では人との交流が少ないことで直接親との接点が多くなりますから、親にたいして反抗したり、反発心が強くなることがあります。親としてみれば育て難い子どものように感じてしまうこともあるでしょう。女の子だけではなく男の子もその傾向が生まれます。

非常に才たけたものを持っているというのは、反発反抗心が強いことであり、それは”才人”の方が情的であることを表します。

これは恋愛でも親子の情でも友情でも同じですが、強い情を持っているということなので、ちょっとした相手の言葉とか反動とかでも大きく傷ついたりするんです。 だから反発も生まれる。それに比べて徳人の方が意外と小さいときに薄情に見えたりするものです。

徳人は、人が右といえば右、左といえば左と柔軟性があり、決して反発はしないものです。しかしやるときは自分で思った通り実行します。気持ちの切り替えが上手い人が多くなります。

これが核家族で育ちますと、子どもに柔軟性が少ないので、いざという時の逃げ場を知らない人が多くなってしまいます。親しか見ていないから親とのコミュニケーションが崩れた場合に逃げ込むところがないのです。

一つ間違うと自分勝手な子どもや親に反抗するようになってしまいそうですが、でもその反骨精神をうまく活用出来れば”天才型”が育つのです。

確かに徳人型と才人型の運命の違いはありますが、どちらが良いとか悪いとかではありません。どちらが持って生まれた素質を活かせるかがポイントなんです。


目次

第一章 「子どもとの付き合い方」

●出来の悪い子どもと言うけれど・・

●“出来の悪い子ども”は親の責任

●親の”思いこみ”が子どもをつぶす!!

●物覚えの、良い子と悪い子

●天が教える子どもの伸ばし方

●どんな子も役目を持って生まれてきている

 

第二章 「子どもにタテ社会とヨコ社会を教える」

●親子関係でタテ割感覚を教える

●役目というもの

●親の役目

●タテ・ヨコのバランス

 

第三章 「子どもの性格・個性を知る」

●子どもの性格形成について

●性格を作るものは人間の5つの本能

●子どもには五徳を身につけさせよ

●自分は不運だと言う人は五徳のどこかが欠けている

 

第四章 「子どもに幸運をつかませるには」

●男子がどうやって幸運をつかむのか

●女子の運の掴み方

●男女での運命の差

 

第五章 「男と女・運命の違い」

●「徳」と「才」の違い

●徳と才の付き方

●柔軟性のある「徳人」と、強い情を持つ「才人」

●古来より続いてきた文化

●女性の方が攻撃型である

●女性特有の運命

 

第六章 「男と女で育て方が違う」

●女の子は男の子より成長が早い

●母と娘はライバルに。。父と息子は師弟関係に。。

●男の子には「夢」を。女の子には「モノ」を。

●人間の質の4パターン