人間には男女という性別の違いがありますが、運命の違いもあるんです。それは『徳人』と『才人』という違いです。徳人の方は男性に多く、才人の方は女性に多いのですが、この「徳」と「才」とではどういう違いがあると思いますか?
「徳」というのは自分の力が弱くても様々な人の力を借りて何倍もの力を発揮する事、つまり「他力運」です。
「才」というのは自分の力が100なら100を出せる、つまり「自力運」なんですね。
「徳」というのはどれだけ自分以外の力を自分の方に向けさせられるか、人に助けてもらえるかがポイントであり、「才」というのは自分の能力・才能ということで、どれだけ磨きをかけて発揮出来るかがポイントなんです。
徳を持った「徳人」と才を持った「才人」、何となく人の力を借りられる方がいいように思いますが、人の力を借りると言うことは妥協したり自分が嫌なことでも我慢しなければいけなかったり遠慮もしたりするわけでそれなりに大変ですし、徳があるから成功するとも限りません。
「徳」は男性の方が作りやすく、「才」は女性の方が作りやすいと言われています。
男性の場合、例えば経理能力も営業能力も無くても社長はつとまります。周りの社員が働きますから祭りの神輿ではありませんが祭り上げられていればいいのです。それこそ「徳」なのです。ただし人を上手に動かす力を身につけなければなりませんが。
男性に比べて女性というのは非常に能力主義的な本能というのを持っていて、たとえば一家の主人が失敗をして貧しくなると女性が大変頑張ります。人間は運が上がっているときは友達も出来るし、色々な人が助けようとしてくれます。でも運が下がった時は自力に頼るしかなくて、なかなか人が力を借してくれません。
そんな状況では女性の方が力を発揮するんです。女性は”才女”とか”才媛”とかいわれるように、ものすごく「才」が動いて来るんです。
「運がいい」というのは徳を身につけている男性に多いことで、「徳」というものがより働いたことを表しています。
目次
第一章 「子どもとの付き合い方」
第二章 「子どもにタテ社会とヨコ社会を教える」
第三章 「子どもの性格・個性を知る」
第四章 「子どもに幸運をつかませるには」
第五章 「男と女・運命の違い」
第六章 「男と女で育て方が違う」