男の子には「夢」を。女の子には「モノ」を。

一般的に女性の方が現実の世界、形あるものの世界にたいする意識というか執着心が強いものです。現実思考というものでしょうか。

それに比べて男性の場合は精神の世界、つまり形のない無形の世界への意識が強くなります。夢や憧れと考えてもいいでしょう。

小さいときから大人になるまでを一貫して見ると、女性は夢は見たとしても現実的な考え方をして形あるものを望むという本質がありますから、10年先はどうでもいいから、今日なら今日をちゃんと生きて行こうという現実思考になります。

一方、男はというと夢に生きるというか10年先にはどうとか、いつまでも夢を追うわけです。男性の方がかなり夢の世界に想いを馳せますので、現実への対応が弱くなって人間として幼稚な面が出てきます。

また男性は形のないもので喜ぶというところがあり、女性は形のあるもので喜ぶというところがあります。

男性は目に見えない夢や理想あるいは空想で喜び、女性は宝石やブランド品、食事といった形あるもので喜ぶという傾向があります。これが男性と女性の喜び方の本質というものです。

このことは実際の子育てにも言えるんですが、男の子に物を買い与える必要はないのです。男の子は夢さえあれば、モノが無いとか貧しいということで傷つかないけれども、女の子はモノが無いというのはかなり傷つくのです。

ですから女の子にはある程度の物質主義で育てて行く。これが女の子を見事な運勢にする育て方のひとつなのです。

一方、男性は何かを創造する、形を作るという創造の勉強とか訓練、つまり精神的な勉強というものがとても必要になってきます。

男性はスポーツをやったとしてもこれは形には残りません。勝った負けたというのは意識の問題であって、勝ったからといって形があるわけではなく、優勝カップぐらいなもの。そういう形の無い遊びの中で男の子は大きく育って行くところがあるのです。

ところが女性のパワーが強い女系家族の中では、どうしても親が子どもに「形」ばかりを要求することが多いために、女の子に囲まれて育った男の子というのは夢が小さくなる傾向があるのです。


目次

第一章 「子どもとの付き合い方」

●出来の悪い子どもと言うけれど・・

●“出来の悪い子ども”は親の責任

●親の”思いこみ”が子どもをつぶす!!

●物覚えの、良い子と悪い子

●天が教える子どもの伸ばし方

●どんな子も役目を持って生まれてきている

 

第二章 「子どもにタテ社会とヨコ社会を教える」

●親子関係でタテ割感覚を教える

●役目というもの

●親の役目

●タテ・ヨコのバランス

 

第三章 「子どもの性格・個性を知る」

●子どもの性格形成について

●性格を作るものは人間の5つの本能

●子どもには五徳を身につけさせよ

●自分は不運だと言う人は五徳のどこかが欠けている

 

第四章 「子どもに幸運をつかませるには」

●男子がどうやって幸運をつかむのか

●女子の運の掴み方

●男女での運命の差

 

第五章 「男と女・運命の違い」

●「徳」と「才」の違い

●徳と才の付き方

●柔軟性のある「徳人」と、強い情を持つ「才人」

●古来より続いてきた文化

●女性の方が攻撃型である

●女性特有の運命

 

第六章 「男と女で育て方が違う」

●女の子は男の子より成長が早い

●母と娘はライバルに。。父と息子は師弟関係に。。

●男の子には「夢」を。女の子には「モノ」を。

●人間の質の4パターン