もし子どもを育てるとしたら、女性は孤独に強く、男性は孤独に弱いということを理解して育てて行くと、運の強い子どもになりやすいでしょう。
そのために昔の武士社会、特に江戸時代の武士社会においては、女子の教育として琴を弾かせるとか人形遊びをさせるとか、茶道、華道など一人で出来ることばかりをやらせたのです。
これは子どものときから一人で遊べる女性を作ることが、つまり女の子の幸せにつながるのだということを、どこかで誰かが気付いたのでしょうね。だから教育方針の一つとして孤独に強い人を形成しようとしたのです。
そして男の子には剣術などの一人では出来ない遊びをさせて、社会へ出る訓練をさせていたわけです。
例えば、人を判断する一つの材料と考えることができます。相手のことを知らなくても、女性であれば、この人は一人遊びが出来る人か、出来ない人かを見ます。友達がなくても自分一人で遊べる。家族がいようといまいと自分のぺースを守っている女性なら、この人は運をつかみやすいと見ることが出来ます。
逆に、周りに神経が行って友達と遊び回っている女性ならば、運をつかむのが弱いだろうなと考えていいわけです。
一方、男性を判定するときは、確たる自分の世界があって人を受け入れないとか、人と付き合うのもイヤだという人は、孤独に強いわけですから、例を当てはめれば運がつかみにくくなるだろうと想像できるわけです。
だから、男の子で少々孤独な性格があったとしても、友達付き合いというか、外側での付き合いを持たさせることが非常に大切になって来るのです。
このように運命の差が出てくるのは時代によっても違うのですが、男の子と女の子の孤独さ、これが運命をつかむか、つかまないかの判定基準の一つになります。
目次
第一章 「子どもとの付き合い方」
第二章 「子どもにタテ社会とヨコ社会を教える」
第三章 「子どもの性格・個性を知る」
第四章 「子どもに幸運をつかませるには」
第五章 「男と女・運命の違い」
第六章 「男と女で育て方が違う」