「才」とか「徳」がどのように形成されるのかというと、これが実は子どものときの育ち方によるんです。生まれたときからこの人は徳人だとか、才人だということは全くありません。
また女性でも徳の高い人はいますし、男性でも才の高い人はいます。運命とか過ごして来た月日とかに関係なく、どのような育ち方をしたかで違ってくるんです。
育ち方と言っても、家庭の中で「徳」を作りやすいムードと「才」を作りやすいムードというものがありまして、簡単に言うと、「徳」を作る家庭環境というのは大家族であり、「才」を作るのは核家族です。
そして大家族には天才の子は生まれ難い。大家族で育った子どもというのは、子どものときはぼんやりするとか、何となく要領のいい子が出来上がるものです。ところが核家族で育つ子は自分の能力が邪魔されにくいのでストレートに伸びて行く、そのため核家族の子どもに天才型の子どもが出来やすいんです。
また赤ちゃんが成長して行く段階では、だいたい3歳ぐらいまでに精神や魂、そして意識も大きく成長して来ますので、このときにいろいろな人がたずねて来たり大勢の人が関与するような大家族の場合は、多くの『気』を受けることになるので「徳」が付きやすいわけです。
生まれてから小・中学校くらいまでにどれだけたくさんの人に接したかという、その接し方が多ければ多いほど「徳人」が出来あがります。それがその後の人生において何となく人から助けられる運勢になっていきます。
目次
第一章 「子どもとの付き合い方」
第二章 「子どもにタテ社会とヨコ社会を教える」
第三章 「子どもの性格・個性を知る」
第四章 「子どもに幸運をつかませるには」
第五章 「男と女・運命の違い」
第六章 「男と女で育て方が違う」